意地悪姉さん
私の目の前の若者は、いつも礼儀正しくてスマート。
でも、エネルギッシュでフェロモンがほとばしるくらい濃い。
それでいて、爽やかさも持ち合わせている。
合コンでは、絶対にモテるタイプ。
少し粘り気のある視線で送る流し目は、女の子なら軽く目まいを催すでしょう。
「大人の女性と二人でふぐ鍋を食べれるなんて・・・」
お世辞でしょうが、はにかんでみせる顔も可愛らしい。
その若者とは、仕事上一年のお付き合い。
彼にとって私はクライアントで、舎弟のように動いてくれる。
私は可愛い年下男子に軽く意地悪をするのが好き。
初めのころはおどおどしていたけれど、
少しずつ突っ込みに上手くボケられるようになって、
今では漫才の様に受け答えをしている。
昨年大きなプロジェクトを前に、
「これが成功したら、食事驕ってあげるわ」
そう約束していた。
それが今年に入ってやっと実現。
ふぐ鍋の向こうのその若者によそってあげて、
とんすいを渡すと指と指が触れ合う。
若者は私の手ごととんすいを掴み見つめあう。
・・・と、小説ならそうなるのでしょうけれど。
現実は・・・
「ほら、ちゃんと持って」
「でへへへ・・・・」
初めてのひれ酒に相好を崩しまくり、いい男が台無し。
「あらあら、こぼさないのッ!」
「でへへへへ・・・・・」
「残さないで食べるのよ」
「わっかりましたぁ〜」
まぁね、年下範疇外。それも20代は┐('〜`;)┌
艶なんて期待のかけらもないわけですけれど、
せっかく若くいい男を愛でながら美味しいお酒でもと思っていましたのに、
私、お母さん状態じゃんヾ(ーー )ォィ
更に酔いにまかせて言いたいことを散々言ってくる。
「myさんって意外とモテないでしょう?でへへ・・・」
「はぁ〜?」
「モテそうで、絶対モテないタイプですよね〜」
「余計なお世話よ」
「いや〜、イイ意味でですよ〜」
オコチャマには、わからんでもいいわい。
10年経ったら出直しておいで。
あっ、10年経っても年下は年下だわ。
ちゃんちゃん。
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「昨日はごちそうさまでした。何か粗相でもしたかと・・・大丈夫でしたでしょうか」
とのお礼メールに、ちょっと意地悪しました。





