ephemeral moment
テーブルを挟んで、バスローブのままのお食事。
「ごめんなさいね。こんな食事で」
そう言いながらもhideは、ウキウキ楽しそうに冷酒の栓を開けた。
瓶入りの冷酒に、桶入りのお寿司なんて情緒も色気もないけれど、
やはり楽しい。
お仕事のお話や夢のお話をあらためて聞く。
素晴らしい目標とご家族への深い愛情に感動。
心から尊敬できる素晴らしい男性。
hideのそういう表の部分を知っている人たちはたくさんいる。
hideのこんな裏の部分を知っている人たちはほんの少し。
表と裏。両方知っているのは、私だけ。
表で知り合って、裏に入り込んだのは私だけだから。
・・・らしい。
ただ、私にとってはどちらもhideなので、
何も拘らず、何も残さずこの瞬間を共有できればそれでいい。
こうしているこの瞬間が真実だから。
hideが私を、私がhideを独占できるこの瞬間を噛みしめ合えたらそれでいい。
「お腹一杯になった?」
「うんうん。なったなった」
「では、僕時間がないから、もう仕度しないと。ごめん少し急いでくれる?」
「はい。大至急ね」
大急ぎで着替えをしてるい私にhideが頓狂な声で近づきながら言う。
「あれ〜?どうしたの顔が赤いんじゃないの〜?」
「酔ったのかしら?」
「初めてそういう顔見せてくれた。嬉しい」
hideがギュッと抱きしめる。
抱きしめるhideの胸から腕から指先から、
私への思いがジンワリ、ジンワリと伝わってくる。
「可愛いヒト。my。ずっと離したくない」
「私も離れたくないわ。ずっとこのままでいたいわ。・・・・でも」
「うん。そうだね」
ポンと弾むように抱きしめ、離れた。
分かっている。でも仕方の無い事を恨んでも意味がない・・・・・
鶏が鳴くまで愛し合って夜を過ごしたいけれど、
それはできない二人。
だからこそ、たまさかの逢瀬で、短時間で、はちきれんばかりに燃え上がれる。
お化粧を直して、身支度を整えて、机の上のバックを取る。
もう一度hideが後から抱きしめた。
「これが最後」
スカートの中に潜り、ショーツのクロッチをめくり、
秘部への愛撫。
hideの舌のタッチでカラダ中に弱い電気が走り、軽く痺れる。
「はふぅぅぅぅん」
シャワーを浴びたばかりなのに、瞬時に濡れてしまう。
少し溢れた愛液をすくい取られ、クロッチが元の位置に戻された。
「おしまい。また、濡らせちゃったね」
「もぅ・・・・」
「さぁ出よう」
余韻嫋々とした空気を断ち切るように、hideが踵を返した。
パタンとドアを閉め、エレベーターに乗り込む。
階数が下がるにつれ、少しずつ日常の世界に戻っていく。
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長のお付き合い、ありがとうございました。
ちゃんちゃん♪
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