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聖人の恋(2)

2006年01月24日[23:28:27]

古典文学に見る男と女シリーズ 第22回 その2

前回の続きです。

尊い聖人といえども、一人の男です。
弾けた煩悩の炎は、もうどうすることも出来ないほど燃え盛るばかり。
「今一度、お后のお姿を見たい・・・いや、そのような事は・・・・
今までの修行は何だったのか、何のための修行であったのか、
私はあの方を一目見たばかりに、このように苦しむことになってしまったのか、
いいや、これも宿世というものではないかのか、
ならば、あの方に思いを告げ、肌に触れ、この身を沈めた後は死んでしまおうか。
ええい、もとより世を棄てた身だ。なにも恐れることなどない。
あの方の御身に沈められるのであれば・・・」

聖人はそう思うと、辛抱しきれずに後宮の奥へ奥へと入って行きます。
もともと、修行を積んでおられましたので、身の軽さは落ち葉の如く、
誰にも気づかれぬままお后の御帳近くまで忍んできました。

聖人は、人が少なくなるのをじっと待っておりました。
衣擦れの音が遠くなるのを見計らい、とうとうお后の御帳台の中に入ってしまわれました。

臥して休まれているお后の側に近寄ります。
光る黒髪、白いお顔、たき込められた香の匂い。
だまって見ているだけでも聖人は興奮を抑え切れません。
すーっと衣を引き、艶かしく横たわるお后をあらわにすると、
欲望のまま、お后の腰に抱きつきました。

「ひッ」
驚いたお后は、声も上げられません、あまりの衝撃に惑乱し、目の前が暗くなり気を失いそうになられます。
「お后様、ずっとお慕いしておりました。
辛抱しきれず死ぬる覚悟にてお側に来てしまいました。
浅はかな心もちではございませぬ。
しれ者とお思いにならないでください」

聖人はお后の豊かなお胸をもみしだき、御肌に頬を寄せ、唇をよせ、舌をはわせ、貪りつきます。
男女の情など知らぬまま修行をされていた男には、交わりの作法もなにもないのです。
ただ、ただ、欲望のまま、柔らかき肌を貪るのみの行為になっても仕方がないこと。

お后は全身汗まみれで抵抗しようとしますが、拒みきれません。
とうとう、聖人はお后のお体の中に入り込んでしまいました。

初めての快感の中、聖人は激しく腰を振り動かします。
お后は、力強い突き上げに驚きやっと声をあげました。
「あっああぁぁぁぁ・・・・」
最初は小さく。
そして、聖人の動きに呼応して、段々大きくなり、遂には叫び声となりました。
「ああああぁぁぁぁぁッ!」
そのお声と同時に聖人も尽き果てました。
御帳台の外の女房たちは、そのお声に驚き、騒ぎたてました。

この騒ぎに気づき走り寄ってきたのは当麻鴨継です。
鴨継は、お后のご病気を治すため宣旨をうけて宮のうちにおられた侍医でした。

鴨継が、騒ぎの元に着くと、女房たちは聖人を罵ったり、
お后のお側でお慰めしていました。

「お后様、お気をお確かに。何もございませんでした。何も無かったのでございますよ」
お后はしとどに濡れた御体のまま身動ぎもなさいません。
ただ、微かに唇だけが動いておりました。
誰も気が付きませんでしたが、確かに動いておりました。
「ショウニンサマ・・・・」

お后の御帳台の中から聖人が出てきたので、
鴨継は聖人を捕らえて、事を帝に奏されました。

帝はお怒りになり、聖人を縛り、獄に縛めました。
獄中、聖人は自分の犯した罪深き行為を反省するでもなく、
お后への愛を誓い泣き叫ぶのでした。
「私は、こうなったのならば、もう死んでも構わない。
死んで鬼となって后がこの世におられる限り后と交わり睦むぞ。
この思い、必ず遂げるぞ」

この叫びを聞いていた牢番は驚き、父大臣に申し上げました。
大臣も驚かれ、帝に奏されました。
帝は恐れ、聖人を免して元の山へお帰しになられました。

元の山へ聖人は帰されましたが、お后への思いは更に強くなり、
「お后にもう一度逢わせてください」と三寳に祈請しますが、現世では叶わないと思い、
とうとう食事を絶つこと十余日、聖人は餓死してしまいました。

 

続きは次回にて。

 

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今回は創作部分が多々あります。
本編では、聖人がお后を犯し、囚われ恨み死ぬと軽く書かれていますが、
私は、せつなさをこの場面に感じて、聖人に愛を后に官能を与えました。
次回は鬼となった聖人が后の前にあらわれます。

古典 恋愛入門コメント:10 □ トラックバック:-◇ 


コメント一覧
この記事へのコメント◇
MY様、素敵です。今昔物語を読んでみたくなりました。いつの世も男と女がいるんですよね。相手を慕う気持ちは今も昔も切ないですね。
続きが楽しみです(^_^)

来月はバレンタインデーがありますね。この日を心待ちにするなんて何十年ぶりでしょうか。
彼と会えるかどうかもわかりません。まだ連絡していないので………。
「こっそり」でしょ(/・。\)…とは思うのですよ。ただこの日だけは、気持ちを伝えることだけは、許してほしいな。
今はチョコ選びが楽しみです。大人になってもこんなイベントを楽しめるとは思いませんでしたよ、ふふふっ(^.^)b
2006/01/25(水) 00:36:57 | URL | ぽち #[ 編集]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼ぽちちゃん
好きな人の為に何かを選ぶのって本当に幸せですよね。
あれこれ迷い悩むのも幸せ。

素敵なチョコレートを選んでくださいね。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2006/01/25(水) 00:49:32 | URL | my #[ 編集]
さすが myさん

超古典文学的ですねぇ。
私が思いつく古典的表現は、
「后どの、よいではないか」
「聖人さま、なりませぬ」
「よいではないか、よいではないか」
「なりませぬ、なりませぬ」
シュルシュルシュル~~~。
「あ~れ~~~」

うむ・・・ありきたりでつまらぬことよのう。
でもまぁ、いつの世も男と女。
何年経っても、同じことの繰り返し・・・。
時代とともに、多少変化はあっても、
人生論、恋愛論は不滅だ~~~。
2006/01/25(水) 00:58:43 | URL | はるき #[ 編集]
正直に生きるって
難しいわ~~ ね 聖人様
たった 2文で?
ほんとに 2文で?

せめて修行中にこんなこと あ~んなことも
カリキュラムに含まれてたら
世に出たとき 惑わなくても済むのに。
美しいって 罪なのよね~~
myちゅわん。
このころの美人って今の美人じゃないけど。

合掌。
2006/01/25(水) 12:39:40 | URL | moon #[ 編集]
このエントリーとは、ずれますが
こんにちは。コメントは残していませんが、毎回もれなく拝見しております。今昔物語・・高校の古典の授業以来でしたが、・・。今改めてこの年齢で読んでみたいと思わせるmyさんの文章力!!さすがです。
 さて、今回のmyさんの決断、エントリーにあげる(文章にされる)まではさまざまな思いが交差したことかと思いますが、すがすがしく羨望のまなざしで拝見しました。
myさんに是非伺いたかったのですが、今回のこの決断をなさったこと、彼様にはあえて言葉にしてお伝えされたのでしょうか?それともなんとなく、お互いの以心伝心と言うか阿吽の呼吸でらしたのでしょうか?
私は彼とは音楽の関わりの中でコーチという関係(師匠と弟子とは少し違うのですけれど近いです)にあえてしています。表面上は。でも、私は自分の思いを抑えていますがはっきりとは断ち切れてはいません。もちろんメールも電話も昔のような甘い?というか話し言葉ではなく用件のみ、ですが・・・。ふとしたときにお互いの
気持ちをまなざしで感じるときがあります。彼はあえて、独身の私を縛らないようにしてくれて将来を気にしていてくれてると思っているのですが。。。普段は何パーセントか、残っている恋愛の気持ちをたちきらなければ、いいえ、このままグレーゾーンでとまだ葛藤することもあります。お互いに言葉で今後は・・と言葉を交わしたわけではありません。なので私の中では終わりではなく中断?のような、良くも悪くもはっきりしない関係です。決断する時期ではないのか?それとも自ら決断しないといけないのか、少しゆれてます。myさんはいまは
<大切なお友達>とお答えを出されましたが、あのような熱い関係にもどる可能性を残しての思いなのでしょうか?ふと、お聞きしてみたくなりました。
2006/01/25(水) 14:17:56 | URL | laura #[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2006/01/26(木) 01:30:38 | | #[ 編集]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼はるきさま
"シュルシュルシュル~~~。"・・・・ですか。
之よりずっと後の時代ですね。
元禄も面白いと思いますが、知識が乏しくて・・・・
・・・というより、もうその手の表現は確立されていましたからね。

まぁ、仰るとおり、いつの世も男と女の交わりは・・・・・ねぇ。


▼moonっち
この頃の美人ってどうだったのでしょうね。
私は、基本は今と変わらないのではないかと思っているのですよ。
美しいという基準にそう大差はないわけでしょう。

私は、この時代の美人規格外ですけれどね・・・・濃い目なの。


▼lauraちゃん
お久しぶりです。
そうですか。きっと同じような疑問をお持ちの方は、いらっしゃるでしょうね。
今回の古典シリーズが終わったら、エントリでお答えさせていただきますね。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2006/01/26(木) 09:21:40 | URL | my #[ 編集]
こんばんわ。myさんの現代語訳、面白いです。

>本編では、聖人がお后を犯し、囚われ恨み死ぬと軽く
>書かれていますが、
>私は、せつなさをこの場面に感じて、
>聖人に愛を后に官能を与えました。


さすがmyさん。
聖人様が本当に無我夢中なのが伝わってきます。

普通に考えれば「常軌を逸している」のでしょうが
后もここまで自分を奪ってくれる愛を初めて経験したのではないでしょうか。

万葉集か何か、忘れましたが
「ますらをの さとき心も今はなし 恋の奴に我は死ぬべし」

という歌があります。

自分が思いを寄せる人から、こんな風に思われたら
女として本望です。

「わたしは あなたのものになります」

そう言って、その腕の中に飛び込んでいきたいです。
2006/01/26(木) 23:35:25 | URL | まりこ #[ 編集]
古典。
読むと、みんなひっくり返るんだよね。
コテン!!!
あひっ。(^^ゞ
2006/01/26(木) 23:45:07 | URL | はるき #[ 編集]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼まりこちゃん
私はこの物語を単なる淫話にしたくはなかったの。

本当に「ますらをの・・・」のような言葉をもらうと嬉しいですよね。
とりこになったと言われると、こちらもこの言葉のとりこになり、
相手の熱き欲情に絆され、冷えた心を融かされ、カラダを燃やされ、
いつしか「あなたのものになりたい・・・」と。
そういう人が現れたら、イチコロだわ。


▼はるきさま
はいはい。早く書けと。わかりまちた。

一応突っ込んでおきますね。
ヘ(..、ヘ)☆\(゚ロ゚ )ナンデヤネン!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2006/01/27(金) 07:06:21 | URL | my #[ 編集]
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貴女のお悩みと同じお悩みをお持ちの方が救われるかもしれません。
できれば公開にしてくださいませんか。
HNを代えられてもOKなので。
 


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